堀裕子「ぴーぴーかんかん?」
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79:名無しNIPPER
2021/06/24(木) 16:04:08.02 ID:I9OmqLYR0
そうして少し走ってから信号に差し掛かった。
即座にボタンを押して一秒、一瞬を感じる。
向こうの信号機には家族連れが見えた。休日がこんな大雨の日になって可哀想だな。
そんな事を思って青色になった信号を渡る。肌着が水を吸って重い。
そうして、彼らがすれ違ってから一瞬目があった。

足を止めて後ろを振り返る。肩にかかった小さなポニーテールを揺らして走る後姿。

いま、彼女の名前を呼べば彼女は振り返ってくれる、そんな気がした。
記憶の中の彼女と変わらない、こんな大雨すら跳ね除けてしまいしまいそうな笑顔で、笑ってくれる気がした。



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