64:名無しNIPPER
2021/06/24(木) 15:51:28.68 ID:I9OmqLYR0
その瞬間に限って言えば俺は彼女の言葉を聞きたくなかった。
今すぐ耳を塞いでこの場から逃げ出してしまいたかった。
あるいは俺は家のベッドに横たわって「あぁ変な夢だったな」ってそんな事になってほしいと思えた。
「今はまだへっぽこだし何も分からないけれど……それでも私はアイドルとしてステージに立ちたいって……そう思うんです!」
「だからイツキさん……応援してくれませんか? 私の事を……」
彼女はそう言って力強くだけれど少し弱弱しく笑った。
彼女のそんな笑顔を見るのは初めてだった。
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