【安価・コンマ】「ゼロウス?」【オリジナル超能力ものディストピアSF】
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84: ◆te6Chm3tjE[saga]
2021/06/24(木) 09:50:12.50 ID:1xNTGTFs0
「自力でよく俺たちの目的が分かったな」
「そうね。普通は復讐やゼロの人権の獲得を考えるものだと思ったのだけど」
「褒めて貰えるのは嬉しいが、そうでもないぞ」

関心するロホとディエスに俺は根拠を述べる。
ディエスが目的を当てられたら凄いと言ってきたのも大きなヒントになったが、他にも理由があった。

「ロホもボスも噂に聞くテロリストという雰囲気じゃなかった。復讐を考えているだけにしてはゼロウスは理知的すぎる」
「そして日本の総人口が一億と数千万人なのに対してゼロの数は千人少しだろ?そんな少数の人間達が政権を握ったところで良いものになる筈がない」
「なら俺たちの問題の方をどうにかするしかないからな、単なる消去法だ」

俺がそう締めくくるとディエスとロホは大きく頷いた。

「私達ゼロウスは、自分のテレキネシスを呪われた力のように思っているわ」
「モノを浮かせるだけでこれだけ迫害されるんだからたまったもんじゃねえ、お前もここに辿り着くまで苦労しただろ?」
「苦労したおかげで正解が分かったってのも皮肉な話だけどな」

思わず苦笑すると、二人は頬を緩める。

「私達のやり方は消極的なものでもあるからゼロウスに所属しないゼロも多いけれど、貴方の理解が得られて助かったわ」
「お前は信頼できる外科の元で整形手術を受け次第、他のメンバーと合流してもらうことになるだろう」
「赤の他人みたいな顔とまではいかないけれどだいぶ変わるわ、痛いけれど我慢はしてもらうわよ」
「覚悟はしてるぜ」

気はすすまないが仕方がないことでもある。俺は小さく頷いて答えた。


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