1:名無しNIPPER[sage]
2021/06/13(日) 01:50:25.53 ID:q8eskf2U0
夜、書類を整えていると指先を切ってしまった。
紙による切り傷は深くはならないが存外に痛い。
内心毒づきながら絆創膏を取りに行こうと立ち上がると、プロデューサーさん、と柔らかい声がした。
振り向くと、いつからそこにいたのか、最初からそこにいたのか、まゆがいた。
プロデューサーさん、ともう一回まゆは言って、両手で優しく包むように私の手をとり、切れた指先を愛らしい口に躊躇なくはむっと入れた。
まゆの唇はふわりと柔らかく、痛みは淡雪のように消え、むしろ淡い快感を指先に感じるほどだった。
願わくばずっとこうしていたいとも思うがそうはいかず、まゆ、気持ちは有り難いが感染症の問題もあるし他人の傷口を口に入れるのは良くないよなどと言いつつ指を引き抜くとああああああ!
熱い!熱い!ああああづい!!
燃える!指が!あああづい!!
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2:名無しNIPPER[sage]
2021/06/13(日) 01:52:03.08 ID:q8eskf2U0
あまりの熱さに硬直していると、まゆは私の指を根本まではむっと咥えた。
すると瞬く間に熱さは消え失せ、嗚呼、まゆの唇は柔らかく、口の中はふわふわと暖かく心地よいのだ。
思わずほうっと吐息を漏らすと、まゆは私の指を咥えたまま嬉しそうに目を細めた。
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