【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」【安価】
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◆FaqptSLluw
[sage saga]
2021/07/19(月) 23:14:45.72 ID:/dmU8I1q0
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「……花火やるのも、いつぶりだろ」
「ご家族とやったことはないのか?」
「数えるくらい。パパは仕事で忙しかったし、遊ぶときも花火とかじゃなくて離着陸場だったから」
そういえば、マヤノの父親は航空機パイロットらしい。連絡らしい連絡を取ったことはないが、一度だけ挨拶しに来たことがある。
かなり強烈な視線で俺のことを見ていたから、小馬鹿な人なんだろうと思う。マヤノがいつも感情を隠さないのは、父親の影響なのかもしれない。
「いいお父さんなんだな」
「うん。パパはマヤの憧れなの!」
「そっか、じゃあ追いつけるように頑張らなきゃな」
「うん!」
海水を軽くさらって、バケツに消火用の水を満たす。
スペシャルウィークが持ってきた花火はそう多くはない。そもそも学生であるスペシャルウィークに花火を奢らせてしまった時点でダメダメな大人だ。
そこまで長くは続かないはずだ。だから、話の決着は短くつける必要がある。
「花火のつけかたってわかるか?」
「さすがにわかるよ〜! マヤちん、ファイヤー!」
マヤノはチャッカマンを持ち、花火に着火する。すると、わずかに先が燻り――次いで、光の洪水が先端からあふれた。
わぁ、と声を上げて、マヤノはくるりくるりと花火を振り回していた。本当に楽しそうに、まるで踊るように――。
暗くなった海岸線に、光の線が刻まれる。線が刻まれた箇所だけ、マヤノの楽しそうな表情が浮き上がるように見えて、とても幻想的だった。
夕焼けの橙のような、オレンジ色の髪の毛が、光に追随して踊る。
「トレーナーちゃん、花火ってきらきらしてて楽しいね!」
「そうか、マヤノが楽しいんならよかった」
「トレーナーちゃんはどう?」
「綺麗だと思うよ」
「えー? マヤのことが?」
「ああ、綺麗だと思うよ」
小さく声を上げて、マヤノが固まる。
この子は俺のことを揶揄ってくるくせに、自分がいざ揶揄われるとなると耐性がないんだ。凄くいじらしくて――可愛らしい子なんだ。
くすり、と笑いを漏らすと、マヤノが俺の所作に気付いたようで手を大きく振って抗議の念を露わにする。
すると手に持っていた花火がちょうど消え、マヤノは寂しそうな声を上げる。
「マヤノ、花火はまだあるぞ。これでラストだ」
「これ……何?」
「線香花火。やってみるか?」
「うん!」
マヤノの線香花火に火をつけて、俺のものにも火をつける。
―――
下1 線香花火 どちらが早く落ちるか(コンマ)
50以上:トレーナー
50以下:マヤノトップガン
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