【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」【安価】
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◆FaqptSLluw
[sage saga]
2021/07/16(金) 20:32:42.40 ID:YZ47s4oM0
「……そろそろ、次の目標レースを決めなければならない時期か」
夜のトレーナー室で、俺は一人ごちった。
食堂から聞こえる喧騒が、カーテン一枚に僅かに遮られて、心地が良いBGM。
俺は一つ伸びをして、思案に耽る。
「適性を考えるなら、天皇賞・秋かジャパンカップが妥当だ……。達成目標のことを考えると、ここでGUレースという選択はできない。出場出来ればだが、有馬記念はマヤノトップガンにとって貴重な経験となる」
だが、今あげた中で最も考えにくいのは有馬記念への出場だ。これを目標レースに掲げてしまうと……それd代え俺がループする可能性が増大する。
とはいえ、ジャパンカップや天皇賞・秋への出場にも大きな障害が立ちふさがる。まだまだ先の話だが、傾向を考えれば、出場してくるだろうウマ娘に想像は付く。
「秋天にサイレンススズカ、JCにはシンボリルドルフか……」
両名とも越え難き壁だ。特にシンボリルドルフはマヤノをして追い越せない怪物とまで言わしめる相手。そう簡単に勝たせてはくれない。
むろんだが、有馬に出馬するとなれば、これまたシンボリルドルフとかちあう羽目になるだろう。成長したマヤノならいざ知らず、今のマヤノではシンボリルドルフとの直接対決は敗色濃厚。
負けの経験はウマ娘を強くする。しかし負けこむとそれが慣れとなって、不必要な自己評価の卑下に繋がることがある。それだけは避けなければならない。あいにくだが、俺にはそんなコミュニケーション能力がないからだ。
「……ふむ」
「こんこん、トレーナーさん、いらっしゃいますか?」
「たづなさんですか、居ますよ。どうぞ」
擬音を口で言ったことには突っ込まずにいよう。たづなさんを招き入れると、いつも通りの笑顔でたづなさんは微笑む。
「遅くまで大変ですね」
「たづなさんこそ。いつもお疲れ様です」
「いえいえ、そちらこそ……」
「いえいえ……」
「……。さて、早速ですが要件をお話しますね」
そういって、たづなさんは少し申し訳なさそうに眉を下げる。
「目標レースの話ですが……」
「ああ、ちょうど今そのことを考えていたんです。どうしたらいいのかな、と」
「そう、ですよね……」
とはいえ、とたづなさんは前置きする。
「そろそろ決めていただかないことには、こちらも少し困ってしまうので……」
「そう、ですよね……。三つに候補は絞れているんですが、それ以上が……」
「天皇賞・秋、ジャパンカップ、有馬記念、ですか……」
「私としては、どのレースも非常に魅力的なものだと感じますが……。強敵ぞろいのレースですね」
「ええ、だからどうしようかな、と……」
どれだけ考えても答えが出ない。マヤノのことを考えると、浮かんでくる答えを全て精査しなければならない気がした。
「トレーナーさん、そんなに悩むのでしたら――時には流れに身を任せるのも肝要だと思いますよ」
「時の流れに身をまかせる?」
「ここに賽子があります。これで決めれば、それは天命といえるのではないでしょうか?」
「……。一理ある、気がしますね」
振るだけ振ってみるか……。
―――
下1 次の目標レース(コンマ判定)
01〜60:GTレース【天皇賞・秋】 難易度:高 報酬:大
61〜80:GTレース【ジャパンカップ】難易度:特高 報酬:特大
81〜99:GTレース【有馬記念】 難易度:極高 報酬:極大
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