【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」【安価】
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いぬ
◆FaqptSLluw
[sage saga]
2021/07/11(日) 00:07:15.14 ID:enp2fy890
風は光に追いつけないように、光は――それに勝つことができない。
重力。その場に縛り付けるような、圧倒的な存在感と被征服感。
光は捻じ曲げられ、地に叩きつけられる。
その声が耳朶に響いた時、マヤノトップガンは思わず後ろを振り向いた。
――恐怖が、そこにあった。
意地を、矜持を、誇りを、自信を、羨望を、憧憬を、願いを、祈りを、期待を、絶望を、暗澹を――意思を、目に、背に、マントに宿し、彼女は邁進する。
ちら、と見やった視線に、幾万の人が見えてしまう。そのどれもが怒り、悲しみ、喜び、楽しみ――喜怒哀楽の形相を呈しているように、見えてしまう。
それらは彼女が背負う全ての感情だ。ターフを駆る皇帝が背負うものだ。重ねて、マヤノトップガンは恐怖した。
ナイスネイチャは良きライバルだ。だが……これは一体何だ?
目線が合えば、微笑みすらする彼女は、まるで赤子をあやしている最中のような慈愛すら感じる。
そんなはずはないのに。まるで、地を這うような劣等を一瞬感じる。
色彩が全て失せ、スローモートになった視線が悠々とマヤノトップガンを抜き去る姿を追い掛ける。彼女の翻した燃えるような赤色のマントだけが、視界に映る唯一の色。
爆発的――否、もはや壊滅的な加速を見せる彼女に追いつけるウマ娘など、この中山競馬場に存在しなかった。
権威を示すように、史上最強のウマ娘――シンボリルドルフは、6バ身もの差をつけてゴールした。
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