【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」【安価】
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285:いぬ ◆FaqptSLluw[sage saga]
2021/06/22(火) 22:44:13.96 ID:Qslzj/hk0
トレーナー「――ナリタブライアン。あの子の走りは脅威だが、それ故に学べるものもあるだろう。特にあの強力無比な差しの才能……」

トレーナー「いずれ対戦するにあたって、情報の収集は必須だ。それに――マヤノトップガンに異常がみられる今、ナリタブライアンの存在はカンフル剤になりえる――と思う」

トレーナー「というわけで持ち出したるは、ナリタブライアンが出走したレースの記録。トレセン学園の映像室にあった。むろん許可は取っている」

トレーナー「さて……見るとするか」

―――

「――11番、ナリタブライアン。内側で様子を伺っている」


 実況の声が響き、俺の意識はそちらに集中する。

 アングルは一定。まるでウマ娘のことを追跡するように、ナリタブライアンのことを常に映してくれている。一体どのような技術なのか見当もつかない。

 だが、その技術のおかげで俺は十全に研究することができそうだ。

 ナリタブライアンの走りは、特にこれと言って特徴的なものではない。ベーシックで――だからこそ強力な走法だ。

 むろん彼女自身の身体能力もあるのだろうが――恐らくは、コーナーからの差しに強い特徴がある。

 ターフを鋭く蹴り込むような走り。天皇賞春で、見事一着をもぎ取ったその驚異的な業脚。

 ……ここだ。第四コーナーを回って最終直線。ナリタブライアンが大外へ回った瞬間にビデオを止める。

 あの時は詳細に見ることができなかったが、やはりターフの芝が大胆に削られている。飛び散る砂塵や芝を見れば、その鋭い踏み込みが露わになる。

 コーナーから最終直線に向かう直前、彼女は姿勢制御を無視するような強力な踏み込みで前に飛び出している。これが彼女の差しの才能のゆえんだろう。

 そうか。これはそんじゃそこらのウマ娘じゃ真似できないだろう。これは――天性の身体能力と柔軟性を併せ持つナリタブライアンだからこそ出来る、唯一無二の差し。


「幽霊の正体見たり枯れ尾花――って感じだな。でも、これは少し参考にならなさそう……いや待てよ?」


 マヤノトップガンにそのまま活かせるような研究結果ではない。マヤノトップガンの体は大きいとは言えず、身体能力についてもブライアンと比肩するかと言われるとそうではない。

 彼女の持ち味はその鋭い観察眼と、些細な機微をついて事態を解決に導く解決力にこそある。

 だからこそ、マヤノトップガンには適用できない――が、物は考えようである。

 彼女は物事を理解することに長けている。であれば、繊細な姿勢制御に重きを置けば、ナリタブライアンほどとは言えないが、鋭い差しが可能なのではないか。


「これは何かのヒントになりそうだ――!」


―――
▼脚質適正[差しB]のランクアップが可能になった。
※ランクアップへの挑戦は1ターンを消費することで可能になります。



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