【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」【安価】
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215:いぬ ◆FaqptSLluw[sage saga]
2021/06/20(日) 23:06:13.64 ID:b74Bsob40
トレーナー(そうだ、G1に行こう)

トレーナー「そうだ、G1に行こう」

マヤノ「デート?!」

トレーナー「G1レース見に行くって言っただろうに……」

マヤノ「……そっか」

トレーナー(そこで落ち込むのなんで?!)

トレーナー「と、とにかく今からG1レースを見に行くぞ!」

マヤノ「アイ・コピー……」

トレーナー(やっぱり何かあったんだろうか――。まぁでも、レースが好きみたいだし、レース見たら治るかな……?)

―――

 四月後半、一帖の盾を巡って有力なウマ娘が集うレース。

 名をば天皇賞。3000mにも及ぶ長大なコースを、足自慢のウマ娘が駆け抜ける、日本最高峰と呼び声高いレースだ。

 当然ながらウマ娘のレベルも非常に高い。何せ競馬に触れたことがない一般人ですら名前を知っている名馬がそろい踏みで出てくるレースである。低い訳がない。

 マヤノトップガンを連れてきたのは、そんなウマ娘たちの姿を見せて勉強させる以上に――マヤノトップガンの気を引き締めるためでもある。

 ここのところ、マヤノトップガンは上の空で、トレーニング中も精が出ていない様子であった。トレーナーは、その原因がレースへの憧憬にあるのではないか、とにらんでいた。

 事実とは往々にして奇怪なもので、そのような考えをしているトレーナーがマヤノトップガンを注視するたびに、マヤノトップガンの効率が落ちていく。――こうして、トレーナーの勘違いは見事にそのままになってしまった。

―――

 しかし、当のマヤノトップガンはというと――飛び込んできた光景に度肝を抜かれていた。

 広大なターフ。パドックに並み居る精強なるウマ娘。観客たちの、雷と聞き間違えるほどの喊声。自らが立ちたいと願って夢想した場所より、ずっとずっと煌めいている場所。

 ばちばちと、脳内が燃えるような熱情が宿る。その雷は脊髄を通って、マヤノトップガンの体に熱を熾し――滾らせた。

 その視線の先では、とあるウマ娘が歩いていた。

 視線と熱情のスクランブル。マヤノトップガンは、敵を見定めて離さない、さながら猛禽のような瞳で、そのウマ娘のことを観察していた――。

―――

下1 
誰のことを見る?




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