【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」【安価】
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いぬ
◆FaqptSLluw
[sage saga]
2021/06/20(日) 19:22:56.66 ID:b74Bsob40
アイ・コピー!
―――
トレーナー「さて、今日はパワートレーニングを行う」
マヤノ「パワーかぁ……。筋肉を付ければ、オトナの女性に一歩近づくかなぁ?」
トレーナー「どうだろうな……まずは背を伸ばさないことには……」
マヤノ「チビじゃないもん!」
トレーナー「まだ何も言ってないだろ……。まぁ、トレーニングをきちんとこなしていけば、大人の女性に近づくんじゃないか? 知らんけど」
マヤノ「オトナのニュアンスがちがーう!」
トレーナー「……。トレーニングをやるぞ」
マヤノ「ぶーぶー!」
トレーナー「先が思いやられる、というか……。俺はこの子の元気についていくことができるのだろうか……」
―――
納得のいっていなさそうなマヤノを引きずるように、トレーナーはトレセン学園を歩く。……やがて二人が訪れたのはジムだった。
トレセン学園のジム設備は、一般的なジムの規模とは一線を画しており、その規模は通常の10倍にも及ぶとも言われている。
むろん、普通ジムで運動するような人間よりもウマ娘の方が出力が高く、練習時にかかるジム設備への負担もまた同様である。
だからこその規模なのだが――到着してトレーナーは呆れてしまう。その規模にもそうだが――平気で何百というバーベルを抱えるウマ娘たちの姿に。
内心でだが、仮に彼女たちに組み敷かれた時には平和ではいられまい――そう考えながらも、マヤノの方を見た。
すると、マヤノはジム全体を見わたして、トレーナーに告げる。
「トレーナーちゃん、マヤは何をしたらいーい?」
「……パワートレーニングだ。俺が担当につく前にもやったことはあるだろ?」
うん、と呟く彼女。しかし、トレーナーから見ればその表情は少し冷えているような気がした。
そこで、ふと思い至る。
「ひょっとして、今までのトレーニング、物足りなかったりしたか?」
「……。すごいすごーい。どうしてわかるの?」
「マヤノトップガン、お前――何というか、本当はもっと行けるけど、定量的なトレーニングしかできなかったんじゃないか」
「そーだよ?」
その表情はいつも通りのことを言っているような自然体で――。しかし、瞳はそうもいかない。
彼女の中に存在するそれを形容するのであれば、多くの人はこう言葉にするのだろう。
「トレーナーちゃんは、どんなトレーニングをマヤにしてくれるの?」
――期待である、と。
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