【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」【安価】
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197:いぬ ◆FaqptSLluw[sage saga]
2021/06/20(日) 19:22:56.66 ID:b74Bsob40
アイ・コピー!


―――

トレーナー「さて、今日はパワートレーニングを行う」

マヤノ「パワーかぁ……。筋肉を付ければ、オトナの女性に一歩近づくかなぁ?」

トレーナー「どうだろうな……まずは背を伸ばさないことには……」

マヤノ「チビじゃないもん!」

トレーナー「まだ何も言ってないだろ……。まぁ、トレーニングをきちんとこなしていけば、大人の女性に近づくんじゃないか? 知らんけど」

マヤノ「オトナのニュアンスがちがーう!」

トレーナー「……。トレーニングをやるぞ」

マヤノ「ぶーぶー!」

トレーナー「先が思いやられる、というか……。俺はこの子の元気についていくことができるのだろうか……」

―――

 納得のいっていなさそうなマヤノを引きずるように、トレーナーはトレセン学園を歩く。……やがて二人が訪れたのはジムだった。

 トレセン学園のジム設備は、一般的なジムの規模とは一線を画しており、その規模は通常の10倍にも及ぶとも言われている。

 むろん、普通ジムで運動するような人間よりもウマ娘の方が出力が高く、練習時にかかるジム設備への負担もまた同様である。

 だからこその規模なのだが――到着してトレーナーは呆れてしまう。その規模にもそうだが――平気で何百というバーベルを抱えるウマ娘たちの姿に。

 内心でだが、仮に彼女たちに組み敷かれた時には平和ではいられまい――そう考えながらも、マヤノの方を見た。

 すると、マヤノはジム全体を見わたして、トレーナーに告げる。


「トレーナーちゃん、マヤは何をしたらいーい?」
「……パワートレーニングだ。俺が担当につく前にもやったことはあるだろ?」


 うん、と呟く彼女。しかし、トレーナーから見ればその表情は少し冷えているような気がした。

 そこで、ふと思い至る。


「ひょっとして、今までのトレーニング、物足りなかったりしたか?」
「……。すごいすごーい。どうしてわかるの?」
「マヤノトップガン、お前――何というか、本当はもっと行けるけど、定量的なトレーニングしかできなかったんじゃないか」
「そーだよ?」


 その表情はいつも通りのことを言っているような自然体で――。しかし、瞳はそうもいかない。

 彼女の中に存在するそれを形容するのであれば、多くの人はこう言葉にするのだろう。


「トレーナーちゃんは、どんなトレーニングをマヤにしてくれるの?」


――期待である、と。




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