小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
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95: ◆bhlju8wMK6[saga]
2021/11/15(月) 23:09:08.23 ID:JrHRtvfJ0

トール「空き巣ってつまり、ええと、ど、泥棒に家を荒らされたって事ですよね!? な、なぜそんな事に……!」ワタワタ

小林「いやー…… 元々その頃この辺りでは、空き巣の被害が既に何度も報告されていてね。行政から注意勧告がされてたりもしたんだ」

滝谷「当時は結構ニュースでも取り上げられててね。
   なんでも手口のソツの無さから見た所、指名手配もされてる様な“やり手”の窃盗犯二人組による犯行ではないか、なんて言われてたりもしたね」

小林「とは言え『まさか自分が被害に遭いはしないだろー』なんて油断してたら、しっかり私もやられちゃったって訳。いやー馬鹿だねーホント」ヘヘヘ

トール「そんな、小林さんのせいじゃ……!!」

滝谷「そうさ、自分を卑下しちゃいけないよ、小林さん」

小林「いやあ、でも幸い加入してた火災保険が盗難にも対応してて、
   ある程度は家財補償もしてもらえたから、実はそこまで金銭的被害はなかったし……」ヘラヘラ

滝谷「それでも、精神的ストレスは酷かっただろう? 警察の事情聴取や保険会社との連絡で忙しくもあったみたいだったし」

小林「……うん、あの時は、仕事のフォローありがとね、滝谷君」

滝谷「いやいや、それぐらい何て事はないさ」ズズー

トール「そんな、大変な事があったなんて……」

トール(――ん? 空き巣というと――)ホワンホワン



《〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



【1年前・小林宅の玄関】

空き巣A『――この部屋の人間は出払っている時間だ』フッフッフ

空き巣B『さっさと済ませよう』クックック



カチャカチャピン ガチャ ギイッ……



トール(竜形態)『………………』フシュルルル



空き巣A『――――』
空き巣B『――――』

トール『――――――――グオォォォッツ!!』ゴアァ!!

空き巣A・B『『〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッツ!!!(声にならない悲鳴)』』



クルッ ダダダダダダダダダッ……



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜》



トール(――確か、小林さん宅に住み始めてすぐの頃、そんなのを追い払った様な記憶がある気も……)

トール(そう言えばその後テレビで、
    『指名手配犯の空き巣、まさかの自首?“守ってくれ”と錯乱した様子も――』なんてニュースもやってた様なやってなかった様な……)ホワンホワン




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