小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
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70: ◆bhlju8wMK6[saga]
2021/07/28(水) 21:33:36.32 ID:nmTneDWj0

【人通りの少ない路地】

ザアアアアアアアア……



トール「ヒグッ…… ヒグッ…… エグッ……」ベソベソ

小林「………………………………………」

トール「グスッ…… グスッ……」スンスン

小林「………………………………………」

トール「スウー…… ハアー…… ――――ふう……」

小林「……落ち着いた?」

トール「……はい。ありがとうございます、小林さん」

小林「そう、良かった」ニコッ

トール「はい。 ……えへへ……♪」

小林「? どうかした?」

トール「いえ、何だか安心してしまって……」フフッ



トール(ああ、さっきまでの不安が嘘の様に、快い心地だ)

トール(小林さんの優しいまなざし。小林さんの嗅ぎ慣れた香り)

トール(そして、小林さんの手のぬくもり……)

トール(私が泣いている間、ずっと無言で手を握ってくれていた)

トール(記憶の有る無しに関わらず、小林さんはやっぱりとっても――)



トール「――ええ、本当に、ありがとうございます、小林さん」ニコッ

小林「な、何だか照れ臭いな…… へへっ、うん、どういたしまして」ニッ




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