小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
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45: ◆bhlju8wMK6[saga]
2021/06/07(月) 22:18:29.72 ID:RHOuKnm+0

トール「……あ〜〜〜、も〜〜〜! ダメだ、分からん!」ブンブン

トール(えーい、分からない事は後回し! とにかく小林さんとカンナの手がかりを探す事が先決!)パシン!

トール「――魔力感知魔法、展開! 探索・開始!」ブウン!



ブオンブオン ブオンブオン……



トール(この魔力感知魔法なら、魔力の強いドラゴンの位置は勿論、
    私が密かに魔力でストーキング……もといマーキングしていた小林さんの位置も、町内ぐらいの近隣であれば探知できる!)



ブオンブオン……



トール「…………………………………………」



ブオンブオンブオン……



トール「……くそっ! これも駄目なの……?」ギリッ

トール(何で? 現在地点どころか、魔力の残滓すら感じ取れない……)

トール(それどころか、小林さんやカンナだけでなく、ルコアさんやファフニールさん、エルマの魔力も感知できない……)

トール(皆、既にこの周辺にはいない……? いや、それでも魔力の残滓も感じられないのはおかしい)

トール(魔力感知の妨害が行われている……? 
    いや、それならそれで『妨害されている』という感覚がないのは変だ。今、魔力感知魔法は正常に作動しているはず……)

トール「それとも、私を超える魔法の使い手による、妨害している事を悟らせない程に高度な妨害魔法とか……?」

トール「……いやいや、私これでも上位の竜ぞ? そんな存在がそうそう、しかもこっちの世界にいるはずないですし……」ハハッ

トール「1兆歩譲って存在したとしても、そんな凄まじい存在に私やルコアさん達が全く気付かない訳がありません」

トール「……しかしそうなるとなぜ……? うーん、むむむ……」ムムム

トール「うーん、何だか不気味ですが…… 今ここで悩んでもしょうがなさそうですね」

トール「聞き込みも魔法も駄目なら、足で――いえ、ドラゴンとしては”翼”で直接稼ぐしかないですか」バサッ

トール「手がかりのありそうな場所……
    とりあえず小林さんが勤めてる会社、次にカンナが通っている学校、とかに行ってみましょう!」

トール「……もしかしたら異変が起きたのは二人が家を出てからで、案外二人とも平気にしてる可能性もありますし、ね! うん、大丈夫、大丈夫!」

トール「さあ、行くぞーー!」バササッ

バサッバサッ……



トール(……大丈夫、だよね?)



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