小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
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293: ◆bhlju8wMK6[saga]
2024/11/30(土) 22:37:32.64 ID:PDbAYs0+0

滝谷「勿論、実際に起きている事象は高度で凄い事なんでヤンショが……、
   やっぱりこう、一目・一聞きで只事じゃないと分かる呪文なり動きなりがないと素人には凄さが分からないと言うか……」タラタラ

小林「あーもう、本場の魔法相手にダメ出しまで始めて……」

ファフニール「――フン、下らん」ザッ

小林「あっ、ファフニールさん……」

ファフニール「何の呪詛を吐いているのかと思えば、魔法の凄さの分かりやすさ、だと? 存外低俗な事に拘る奴だ」チッ

滝谷「ファフ君……、そんな無体な……」オヨヨ

ファフニール「黙れ、ファフ君言うな。……そもそも魔法を使うのに大仰な詠唱や魔法陣を使うなど、力量の足りない人間の術士がやる事だ」

滝谷「へ……?」

ファフニール「真の強者たるドラゴンなら、目的に応じた必要最低限の術式をその場で構築し、最小の手間・最短の工程で行使するなど容易い」

ファフニール「特に今回は繊細な力加減など要らず、ただ基点を吹き飛ばすのみが目的……。
       ならばわざわざ技術で補助をするなど、むしろ竜にとっての恥と知れ」スタスタ

滝谷「………………!」

小林「あ、行っちゃった……。ほら滝谷君も、そろそろ起きないと、みんな行っちゃうよ?」

滝谷「……成程、そういう見方も……?」ブツブツ

小林「……滝谷くーん?」

滝谷「オイラとした事が、少々視野が狭まっていたか……? 
   確かに創作においては読み手に凄さを伝える為の特徴的で外連味のある口上や動き、
   いわゆる“大見得を切る”事は分かりやすさという点で極めて重要……」ペラペラ

滝谷「けど! 敢えてそれらを排しコンパクトな動作で粛々と実行するというのも、
   言わば花〇薫が技を磨いたりトレーニングしたりする事を女々しいと言うのに似た、
   ドラゴンという生来の絶対強者が持つ余裕・実力・誇りの表れと考えればそれはそれでいぶし銀で格好良――!」ドドド

小林「……置いてくねー」スタスタ

滝谷「ああっ、ごめんなさい! 待ってほしいでヤンス〜!」ガバッ テケテケ



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