小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
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266: ◆bhlju8wMK6[saga]
2024/03/04(月) 22:28:21.88 ID:r52j5KEa0

トール「私は別に傷付きたくないから、争いたくないから小林さんと暮らしてきた訳ではありません」

トール「時に衝突しても、すれ違って辛い思いをしても……。
    それらも含めてこの人と同じ時を過ごしたいと、共に歩んで乗り越えていきたいと、そう思ったから一緒に居るんです!」

終焉帝「………………!」
小林「………………!」

トール「勿論、こちらの世界の小林さんと離れてしまうのも、寂しいですけれど……」

トール「それでも、私は戻れるなら元の世界に戻ります。辛くても苦しくても、あの人と共に在れるならどんな時間も私にとって宝物なんです!」ギュッ

終焉帝「………………そうか」

トール「だから、その……。ご心配、有り難うございます。お父さん」

終焉帝「フン、何の事だ。私は疑問を只尋ねただけだ」

終焉帝「お前が覚悟出来ておると言うのなら、これ以上は聞くまい。困難も苦労も、好きに味わって来ればよい」プイッ

トール「………………」

終焉帝「……戻れると良いな、元の世界に」ボソッ

トール「……っ! はいっ!!」ニコッ

小林「――いや、良いもの聞かせてもらったよ」パチパチ

トール「! こ、小林さん……!?」

小林「誇張や茶化しでは無く、ね。それだけ真っ直ぐに誰かに想われてるなんて……、
   違う世界の自分自身の事とは言え、ちょっと妬いちゃうな」パチパチ

トール「え、えへへ……、いえ、そう言われると自分でも勢いでちょっと、
    こっ恥ずかしい事を言っちゃった気がして照れて来ますね……」エヘヘ カアァ……

小林「うんうん、それもまた青春だね」ニコニコ パチパチ

トール「だ、誰目線なんですかっ……?」アハハ

終焉帝「………………」



終焉帝(――そうか。そういう道も、そういう可能性も、有ったのだな……)フウ……






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