小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
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264: ◆bhlju8wMK6[saga]
2024/03/04(月) 22:24:31.04 ID:r52j5KEa0

小林(場の雰囲気が程良く和んできた今なら……!)

小林「――恥ずかしがる事はないよトールちゃん! むしろもっと素を出してっていいと思うよ?
   折角の機会だし、今まで話せなかった事があれば話してみるのはどうかな?」ズイッ

トール「え? えっと……」ピクッ

終焉帝「………………」

トール「うんと…… その……」タドタド



トール「………………」シーン

小林「………………」シーン

終焉帝「………………」シーン



小林(……あ、やべ。詰めがちょっと性急すぎたかも……?)

トール「………………」オズオズ

小林「あ、その、強引でごめ――」

終焉帝「――一つ、良いかトール」

小林「!?(こっちからのアプローチが来た!)」

トール「お、お父さん!? は、はい、なんでしょう……」ゴクリ

終焉帝「――此度の調査が首尾良く進み、元の世界に戻れるようになったとして、お前はどうするトール」

トール「……え?」

小林(一体何を聞いて……?)

終焉帝「……お前は、元の世界に戻るつもりか」

トール「も、もちろんですっ。その為の調査ですし――」

終焉帝「だが、戻る事が本当に、お前にとって最良の選択なのか?」ジッ

トール「!? 何を言って……?」

終焉帝「戻ってどうする。お前は元の世界――並行世界のこの人間・小林とやらと口論になり、仲違いの末この世界に来たのだろう」

トール「っ! そう、です……」

終焉帝「ならば、例え戻れた所で、必ずしも元の世界の此奴ともう一度暮らせるという保証はなかろう」

トール「…………っ! それは、そうですが……」

終焉帝「昨日も言ったが、並行世界とは本来交じり合う事のないもの。この異変が解消された後、再び世界間を移動できるとは限らん」

終焉帝「――幸い、此方の世界のこの人間は、お前の事を好意的に思ってくれている様だ」チラッ

小林「!」ピクッ

終焉帝「ならば、戻っても上手く行くとは限らない元の世界より、
    此方の世界で新しく関係を築き直す方が、お前にとって幸福なのではないか――?」

トール「……そんな、事は……っ!」グッ




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