小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
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◆bhlju8wMK6
[saga]
2023/07/27(木) 23:22:17.49 ID:f2Y7up7W0
トール(あの後―― 長い話し合いの末、“この世界の私”を探しに行こうとなった後)
トール(もう夜も遅くなったので、今日は一度休んで、明朝に出発しようという事になった)
トール(夜が明けるまでの間、カンナにエルマ、ファフニールさんはこの家で過ごすという話になったが、ルコアさんと、そしてお父さんは――)
ルコア『終焉帝には、一度魔法界の棲み処に戻って、ゆっくりお休み頂くよ。戦いの傷も癒えていないし、今日は話し合いで気疲れもされただろうしね』
ルコア『僕も、終焉帝に付き添って一度魔法界に戻る。
実の所、今回の訪問も終焉帝としてはお忍びで来ているからね。混沌勢で下手な噂が起きない様、目を光らせておきたい』
小林『そんな、お疲れならうちのベッドを貸しますよ! ここで休んでいってもらっても……』
ルコア『いやいや、お気遣いなく! 魔法界の方が大気のマナがこちらより濃いから、休むには良いんです。
それに明日はきっとハードな日程になる、人間であるお二人こそしっかり休んで下さい』
小林『そ、そうですか……。分かりました』
ルコア『あ、それとトール君。終焉帝の事、心配だろうけど魔法界に見舞いに来ちゃ駄目だよ』
トール『え、そんな!? どうして……』
ルコア『君は死んだ事になってると言ったろう? もし終焉帝の娘である君が生きている姿を見たら、混沌勢も調和勢も当然騒ぎになっちゃうからね』
トール『う……。確かに……』グウ
ルコア『明日の朝の出発までにはちゃんと戻ってくるから。心配せずに君達はこちらで休んで。それじゃ、おやすみなさい』
終焉帝『…………………失礼する』
トール『あ、はい……。おやすみなさい、お気をつけて……』
トール(――そうした経緯もあって、お二人は魔法界に戻っていった)
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