小林「あなたは……誰ですか?」トール「……えっ?」【小林さんちのメイドラゴンSS】
1- 20
158: ◆bhlju8wMK6[saga]
2022/11/30(水) 22:35:51.54 ID:lrUlPmko0

トール「――ふう。以上です!」

ルコア「うん、お疲れ様、ありがとうね」

終焉帝「…………うむ」コクリ

ファフニール「ふん、やっと終わったか」コキッ

滝谷(……皆あからさまに“長話が終わった感”出してるけど、本当に伝わってるのかなアレ……)

小林(うーん、嘘って事もないだろうけど……)

ルコア「ん――? ははーん、ほんとに伝わってるか怪しいな〜って顔だね、お二人共?」フフッ

小林・滝谷「「!(バレとる……)」」アハハ……

ルコア「ふふっ。ま、証明代わりに今の話を要約すると……



一年前、神との戦いに敗れてこちらの世界に落ち延びたトール君は、人間の小林さんに命を助けられ、彼女のメイドとして共に暮らし始める。


小林さんの同僚・滝谷さんや地域の人々、そして私達ドラゴンを交えての、波乱はあれど充実した平和な日々を重ね、気付けば丁度昨日で1年。
トール君は出会って一周年を記念してのご馳走を準備するも、些細なすれ違いから小林さんと喧嘩をして、家を飛び出してしまう。


それから一晩中、激情のまま空を飛び回って頭を冷やしたトール君だけど、いざ今朝部屋に帰ってみると様子がおかしい。
部屋はもぬけの殻、更に隣人からは自分や小林さん達の記憶が無くなっていた。
異常を察したトール君は、小林さん達を探すために方々を飛び回るものの、更に謎は深まるばかり。


そして昼頃、偶然にも街を歩く小林さんを発見し駆け寄るも、
小林さんにもトール君との記憶が無い事が分かり愕然としたトール君は、ショックのあまり走り去ってしまう。
頼みの綱のファフニール君に電話もするけど返ってきたのは、すげない「お前は誰だ」コール。


打ちのめされたトール君は雨の中で泣き崩れてしまうけど、そこで現れたのが小林さん。
記憶はなくとも、それでも自分を心配して探してくれていた小林さんの優しさに、トール君はまたも号泣するのだった。


落ち着いた二人は、同じくトール君を探してくれていた滝谷さんと合流。
滝谷さん宅、つまり此処に移動して、状況理解のための話を始める。
まずトール君が自身の覚えている記憶を説明するが、小林さん達二人の認識はそれとは大きく異なるという。


曰く、まず1年前、小林さんはトール君と出会った覚えはないらしい。
そしてその後小林さんは空き巣に遭い、会社をクビになり、それに伴い滝谷さんも会社を辞め、
二人はフリーランスとして働き始め、四苦八苦しながらも何とか今日までやってきたという話。


互いの認識する記憶があまりに乖離しているこの状況。
どう考えればよいかと頭を悩ませていた所…… 丁度僕達が訪問してきた、って感じだよね?」



小林・滝谷「「(;゚д゚) (;゚д゚)」」ポカーン




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
296Res/371.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice