【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「私はこの絆を諦めません」【安価進行】
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851: ◆zbOQ645F4s[saga]
2021/10/03(日) 21:40:35.10 ID:aL/1oNSF0

【コンマ判定81】

【モノクマメダル1枚を獲得しました!】

【現在のモノクマメダル枚数…138枚】

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【図書室 書庫】

相変わらずの萎びた空間だ。長く収められた本のカビたような匂いが鼻を刺す。
ぎゅうぎゅうに押し込まれた本は埃をかぶって、誰かが取り出したような痕跡すらない。
おそらく凛世が亡くなってからはこの部屋に立ち入る人間もほとんどいないんだろう。

……口元をハンカチで抑えるようにしながら捜査を開始した。

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【書架】

モノクマが調べるように言っていたのはやっぱりここに並べられている本のこと、だよね……?
書架にはどこかで聞いたことのあるような事件の名前がずらりと並ぶ。
『連続殺人』やら『強盗致傷』やら物騒な響きの言葉ばかりだ。小糸の事件で登場した『日本殺人鬼大観』と『世界殺人鬼名鑑』も変わらず。
手掛かりを探して気分が沈むような背表紙の文字列を右から左へどんどん送っていく。私たちが今ここにいる理由、コロシアイをさせられることになった理由。その答えを求めて流す視線は、ある一点で止まった。

『人類史上最大最悪の絶望的事件』

それはあまりにも大げさすぎて、馬鹿馬鹿しくて、フィクションか何かと疑ってしまうような文字列。
子供が考えってひねり出したような響きの文言、これだけを見るときっと笑ってしまう人だっているだろう。

……でも、私はこの事件の名前を見て笑うことは出来ず、むしろ押し黙ってしまった。
荒唐無稽で非実在的な名前なのに、その一冊はほかのどの事件よりも分厚くて、存在を否定させないだけの威圧感があったから。



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