【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「私はこの絆を諦めません」【安価進行】
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684: ◆zbOQ645F4s[saga]
2021/09/30(木) 20:23:18.43 ID:PKHgrFLn0

摩美々「おしおきが失敗した瞬間、なんとか灯織を助けなきゃって……みんなでどうにかここまでくる方法を考えて考えて、でも糸口が見つからなくて……なんとかチャンスを見つけ出して……」

摩美々「もしかして、こうしてる間にも灯織は死んじゃってるんじゃないかって……それでまた焦って……」

摩美々「本当に、生きてくれててよかった……生きてて、良かったよ灯織」

灯織「摩美々さん……」


初めての表情だった。
揶揄いや悪巧みで誤魔化していない、素のままありのままの摩美々さんの表明した【安堵】。
いつもなら取り繕うだろう頬の綻びもそのままに、優しい言葉をかけてくれる摩美々さんを前に、私の目頭は再度熱を帯び始めた。


灯織「私も……生きて、再度会うことができて……本当に良かったです……」

摩美々「……!! も、もぅ……泣かないでよー」

灯織「ふふ……摩美々さんこそですよ」

摩美々「え……はぁ、摩美々の涙なんかレア物なんだから、光栄に思いなよー」


摩美々さんは照れくさそうにしつつも、その涙を隠そうとはしなかった。
私のために流してくれているその涙、それを思うとより一層私の視界も滲む。

暫く、感情に身を委ねて泣き続けていた。
何か再会を喜んだり、励ましたり、言葉を交わすわけでもない。
ただかけがえのない友人との再会、その間のある絆を噛み締めて、身を浸していると自然とそれ以外の選択肢が消えていた。
これまでに過ごした時間や感傷が何度も何度も浮かび上がり、その度にピークを迎えて収まる余裕はなく。

落ち着くまでのどれほどの時間を要したのかはわからない。
ただ一言言えるのは全てが収まった時には私の服の裾はすっかり水に浸されていたということだけだ。



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