【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「私はこの絆を諦めません」【安価進行】
1- 20
260: ◆zbOQ645F4s[saga]
2021/07/30(金) 23:27:40.16 ID:OG0SNMWi0

どうやって止めるべきか、そもそも止めないべきなのか。
こうでもないああでもないとあたふたしているうちに……ことは唐突に終結を迎えた。


摩美々「……!?」

円香「……どうしました?私をここで止めるのでは?」

めぐる「ど、どうしたの摩美々…………って!?」

雛菜「ま、円香先輩その薬……!!」

円香「持ってきて正解でしたね、この前の事件でも使われた薬品A・B。既にこのボトルの中で調合済み。私は刺された瞬間ここでこれを開封しますよ」

摩美々「……」

円香「私の邪魔をすれば、即座に全員が共倒れ。さて、どうしますか?」


摩美々さんは奥歯をギュッと噛み締め、プルプルと腕を震えさせながら包丁の鋒を樋口さんの胸元から徐々に高度を下げていった。
どうしようもない、樋口さんは最強の自己防衛策を持っていた。


円香「では、失礼します」


私たちは食い入るような目で、その去り際を見送ることしかできなかった。


摩美々「……はぁ」


ガックリと肩を落とす摩美々さん。
手離した包丁が耳障りな金音を立てて床に落ちた。


灯織「摩美々さん……」

摩美々「……私は間違ったことはしていないと思ってるからぁ、謝罪も釈明もしないよ」

摩美々「ただ、無力な自分に苛立ってるだけなのでー……」


大丈夫。摩美々さんとの間に行き違いがあるわけじゃない。
想いは同じ……ただ、その苛烈さの違いなだけ。
摩美々さん自体不安なんだ、樋口さんの動向そして咲耶さんの意思を受け継ぐことに。

誰も凶行に走ろうとした摩美々さんを責めようともせず、朝礼は意図せぬ形で解散となった。


雛菜「……」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/749.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice