【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 12巡目
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95: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2021/07/28(水) 03:56:15.86 ID:gr/2zHKY0
眠れないから一つだけ更新です。ぐだぐだでもちょっとでもやんないとね。
※
確かに僕は歌が好きだ、けどだからといって歌の種類を他の人より沢山知っているというわけではない。むしろ勉強中の段階で他の人より知らない状態だ。
なので僕は「……自分が一番好きな歌を歌ったほうが良いよ! 好きなののほうが心もウキウキになるしね!」とドロシーさんに答えておいた。彼女の求める感じの答えではなかった気もするが、彼女は満足してくれたようなので良しとしよう。
そして曲が始まる前に軽くアドバイス。音程だとか口の開き方を意識しようとかそれ以外にも色々と、生憎僕はただ歌が好きなだけのハーピーなので歌い方を教えるだなんて烏滸がましいにもほどがあるけど――けど、彼女が求めるなら足りない脳みそをフルで使って具体的なアドバイスをしよう。沢山沢山、アドバイスをした。
ドロシー「――――」
結果、上がった点数は三点ほどだった。
この短時間のあってもなくても変わらないようなアドバイスでそれだけ上がったのだから十分……と考えられればいいのだが、僕としてはまだまだドロシーさんは出来ると感じた。というか、三点上がってもまだ点数低い。
僕の力じゃドロシーさんをこれ以上上手くさせてあげることは出来なさそうだし、なんかボイストレーニングみたいな――――
ドロシー「わ、ワイズさん!?」
ワイズ「へっ!?」
ドロシー「さ、三点も! 三点も上がりましたよ! これかなり凄いんじゃないですか!?」
目をキラキラと輝かせて嬉しそうに楽しそうに僕の両手をぶんぶんと振るドロシーさん、彼女のキャラからは想像できない喜び方に僕は目をパチパチさせることしか出来ない。
ワイズ「……う、うん凄いよドロシーさん。短時間で点は上がってるわけだし……えっと、それにドロシーさんならまだ点数伸びると思うよ――」
ドロシー「本当ですか!? わ、わたくし今凄い、凄い嬉しいです! ありがとうございますっ!」
ワイズ「うひゃぁあ!?」
感動の勢いでそのまま抱きしめられた! ギュウギュウと抱きしめられてムギュムギュとされてしまった。あのドロシーさんがこんなことしてくるなんてと色んな意味で驚いちゃうんだけどこれヤバ……っ!
ワイズ「ど、ドロシーさ――」
ユウナ「お待たせー! いやぁトイレの場所分かんなくて迷っちゃってたよー……ぉ?」
そのタイミングでユウナが帰ってきてしまった。
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