【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 12巡目
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753: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2021/10/15(金) 01:22:03.34 ID:FpPo6EtY0
幕間 ベルフェとハルク
マッチ棒糞女との約束が終わるまで残り数日。ハーピーのあいつに遭遇してしまったくらいしかハプニングは無かったが――いや、そもそもこんな服を着てしまっていることがハプニングだ。止めろ止めろ。
兎に角あと少しでメイド服を脱ぐことが出来る。そう思いながら過ごしていると……出会ってしまった。恐らく今もっとも会いたくないであろう存在に。出遭ってしまった。
ベルフェ「……相談乗るぞ?」
ハルク「だぁああああああああああああああああああ…………っ!!!!」
しかもガチ目に心配された……!
ハルク「別に相談することなんてねぇよ! ほらどっか行けよ!」
ベルフェ「いやお前がゴスロリのメイド服でうろついてたら心配するだろ……ほら、一応私とお前家近かったじゃん……貴族だったし。小さい頃のお前も私知ってるし、だから余計心配というか」
ハルク「やーめーろー! そんな目で見るな! 普段のお前からは考えられない声を出すな!」
いつもは人を馬鹿にするような声色でしか話さないこいつがいきなり優しい声色を出すな! こっちが心配するわ! いやしてたまるか!
ベルフェ「こっちの少年のせいでたまに分からなくなるけど女装って普通じゃねぇんだぞ……? ああでも……ええっと? 似合ってるぞ?」
くっ……! 調子が狂う……大体なんだいきなり昔の話を持ち出すな……!
ハルク「ぁああ……クソ。ああもう分かったよ、何でもいいから満足したら帰れよお前……」
ベルフェ「お前だなんてひでぇな。昔は私をお姉ちゃんとか呼んだり呼ばなかったりしたってのによ。偶にはそう呼んでくれても良いんだぜ? ベルフェお姉ちゃんって」
ハルク「なっ……!? お前ふざけんな! 馬鹿にするのも――だからそんな顔をするな! お前人を心配したりする奴じゃねぇだろ……!」
ベルフェ「あーあーひでぇひでぇ。感動の再開だってのに……何だよ、母性か? 母性が足りないのか? だったら、お姉ちゃんが抱きしめてやろう」
ハルク「気持ち悪いこと言ってんじゃねぇ!」
不味い……この女ガチだ……両手を広げてやがる……。
…………クソ、何だよこいつ。いきなり何処かに行きやがったと思ったらこんな……クソ。
何が抱きしめるだ……そんなおれさまがされるかよ。考えろ馬鹿女……。
コンマ9以上でちょっと甘えそうになれ
コンマ直下
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