【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 12巡目
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2021/09/12(日) 23:38:51.16 ID:QkUAu5CV0
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ナルメア「ふぅん、ベルフェもなんか大変そうなのねー」
ベルフェ「そうそうベルフェ様は最近忙しくて忙しくて大変なんだよナルメアー」
机に項垂れながら酒の入ったグラスをゆらゆらと揺らすベルフェの姿に少し笑ってしまう。彼女とは久しぶりに会ったけど――なんかこんな姿を見るのは初めてなような気がしたからだ。
ベルフェ「……あ？ んだよお前笑って」
ナルメア「いや別に？」
どうやら自分でも気が付いていないみたいでまた笑ってしまいそうになる。あの愉快な仲間と一緒にいて少し柔らかくなったみたい。
ベルフェ「というかベルフェ様は良いんだよベルフェ様は。お前は何やってたんだよナルメア」
ナルメア「あら、お姉さん？」
ベルフェ「前まではもう絶対零度ってくらい冷たかったのに今じゃ何だよ。もうあっまあま、気持ち悪いくらいニコニコしやがってよ」
ナルメア「ふふふ……情報屋の貴女でも知らないことがあるのね？」
――――子供が出来ると、人は変わるのよ。
ベルフェ「……いや聞いてねぇよ」
ナルメア「貴女も結婚して子供が出来れば変わると思うんだけどねぇ。お姉さんも炊事洗濯家事その他諸々――可愛いリリスちゃんの為にマスターしたし」
ベルフェ「ふーん……」
ナルメア「あ、お姉さんが最近何やってたかだっけ？ お姉さんはリリスちゃんを喜ばせるために料理の修行に行ってて――」
ベルフェ「あああああああ！ 分かった！ 分かった！ 楽しそうで良かった！ うん！」
ナルメア「……ベルフェもどう？ 結婚した時の為にお姉さんと一緒に料理の修行とか」
ベルフェ「いや、結婚しねーし……」
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