【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 12巡目
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244: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2021/09/03(金) 01:19:43.62 ID:P9J6yDWg0
怪盗の矜持
敵にも遭遇しないしトラップにも引っかからない……安全っていい事だ。
ロディナ「ちょっとワイズ! 全くもってスリルを感じないじゃないか! どういうこと!?」
ワイズ「どういうこと!?」
し、知らないよそんなの! 僕の周りではいつもトラブルが巻き起こって大騒ぎってわけじゃないんだぞ!?
ロディナ「これじゃあ私の怪盗としての鼻が利いていないみたいじゃないか!」
ワイズ「え、えー」
困った怪盗さんだ。このままだとスリルを感じたい! みたいな理由で変なことをやるかもしれない……。
ワイズ「……あ、あー。僕も新米ビキナー怪盗として先輩怪盗のロディナさんに訊きたいんですけど――」
ロディナ「! 何だい何だい!? 何でも聞いてくれよ!」
途端彼女の目が輝きだした。この人は暇を潰したかっただけか。
ワイズ「なんていうんですかね? その……怪盗としての、プライド? みたいな、信念というか誇りというかルールみたいな……そういうの、あったりするんですか?」
ロディナ「なるほど、つまり私の怪盗としての矜持を聴きたいんだね! 良いだろう良いだろうそれくらいなら全然教えてあげるよ!」
私は確かにスリルとお宝を求めてダンジョンに赴くがその中で絶対に守っていることがある――それは不殺だよ! 何せ命を奪うだなんてスリルには不必要だからね! と、彼女は笑った。
笑いながら、堂々と言った。
ワイズ「……偉いですね。今まで誰も殺したことがないんですか?」
ロディナ「ああ当然さ! ……それじゃあ君はどうなんだい?」
ワイズ「え?」
ロディナ「私にこんなことを訊いたんだから当然君にもあるはずだろう? 怪盗として行動するうえでの矜持という奴がさ」
僕の、矜持……?
1 いやー……特にないですね
2 ――何を犠牲にしてもお宝は手に入れる。みたいな?
3 自由安価
下3までで一番コンマが高いものを採用。反転。
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