【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 12巡目
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126: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2021/08/22(日) 03:15:50.47 ID:wZnmSJgi0
アイナ「うっ……おぇえええぇええええ…………っ!」
眠りから覚め暴れるように洗面所に向かって口から溜まったものをびちゃりびちゃりと吐き出す。こんなに酷いのは久しぶりだ。
……それも、今日妹に――ユウナに会ってしまったからだろうか。
アイナ「…………」
蛇口から水を出して口をすすぐ。酸っぱさはもう無くなったが眠気も一緒に無くなってしまった。
仕方がないので窓のほうまで向かいぼんやりと夜空を見上げる、いつもので目覚めてしまった為かどうもユウナのことしか考えることが出来ない――自分を苦しめることにしかならないというのに。
アイナ「……くそっ」
ユウナ……と、言えば。いやユウナとあんな屑を結び付けるなんてしてはいけないことだけど――あの、クソガキ。
仮面と偽名で自分を隠していた指名手配犯。あんなやつと彼氏……? 冗談じゃない!
アイナ「あいつの皮を?いで拘束してダンジョンに晒してモンスターの餌にしてやる……それでユウナの目を覚まさせてあげないと……」
いや、でもユウナの周りにいたあのセブンスアビスに魔法使いも危険だ……いっその事まとめて私の能力で消して、ユウナの記憶も――――。
アイナ「…………っ」
そこまで考えて私は布団に戻った。眠れるはずもなかったけれど、布団を頭まで被って眠った気になろうとした。
……今考えようとしたことを忘れるために。
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