北条加蓮「藍子と」高森藍子「今日もカフェテラスで」
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74:第43.5話その1 北条加蓮「カフェに1人で来た日の話」[sage saga]
2021/05/23(日) 15:06:39.98 ID:Od8DbOFm0
加蓮「この雑誌って、藍子のコラムだけじゃなくて色んなカフェのことが乗ってるんだ」

藍子「カフェの雑誌ですから。どこか、行きたいって思ったカフェはありましたか?」

加蓮「んー……。藍子のオススメは?」

藍子「そうですね〜。では、こんな場所はどうでしょう」

藍子「まず、ドアを開いた時にベルが鳴ります。内扉と外扉のあるカフェなので、店員さんは磨りガラスの向こうにいます」

加蓮「メニューボードとか植木鉢が置いてあるスペースだよね」

藍子「店員さんはまだ、お客さんには気がついていません」

加蓮「磨りガラス越しなら気付かないのも分かるかな」

藍子「外扉をゆっくりと閉め、内扉を開くと……狐の香りが、うっすらと……」

加蓮「き、狐の香り?」

藍子「まるで、狐が来客を知らせてくれたように……。それと同時に、店員さんがいつの間にか側に来ているんですっ」

加蓮「それ、店員が狐っていうことなんじゃ……!」

藍子「ふふ。もちろん、普通の人間ですよ。でも、本当に狐がカフェにいるような雰囲気なんです。それ以外は、動物の置物もほとんどない、ごく普通のカフェなのに……」

加蓮「もしかしてメニューも、そういう仕掛けがあるの?」

藍子「どうだったでしょうか〜」

加蓮「ぐ……! そう言われたら行こうって誘いたくなっちゃうじゃん!」

藍子「うまく、その気にさせることができちゃいました」


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