北条加蓮「藍子と」高森藍子「今日もカフェテラスで」
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27:第13話 北条加蓮「藍子と」高森藍子「10月下旬のカフェで」[sage saga]
2021/05/23(日) 14:35:19.94 ID:Od8DbOFm0
加蓮「カフェのハロウィンの写真だ。……藍子がなんだか落ち込んだ顔になってるね。これ、もしかして藍子が相談してきた時?」

藍子「……はい、そうです。オーディションに落ちてしまって、いろいろ考え込んでしまって……もしかしたら周りのみなさんのこと、見下してしまっていたのかな、なんて思ってしまっていました」

加蓮「あの時の……」

藍子「あの時の」

藍子「……あの時の自分は、あまり思い返したくありません。それでも……加蓮ちゃんが励ましてくれたから、私にとってはこれもいい思い出です」

藍子「加蓮ちゃんは、私――高森藍子なら、絶対そうは思わないって言ってくれました。私のことなのに、私よりも自信まんまんでしたよね」

藍子「加蓮ちゃんの言葉が、すっごく嬉しかったんですよ。私が……加蓮ちゃんの言葉をお借りするなら、いい子ぶっているだけではないと自信を持てたのは、あの言葉があったからです」

加蓮「そっか……」

藍子「うんっ。加蓮ちゃんのおかげ……」

加蓮「……ふふっ、だってよく考えてみてよ。藍子がたかが余裕を持ったからって周囲を見下すとか絶対ありえなくない? どっちかっていうと、何馬鹿なこと言ってんだろ、って思ったくらいなんだよ?」

藍子「それでも十分ですよ。加蓮ちゃんの鋭い言葉が、心の奥側まで届いたんですから」


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