203: ◆LWJMZhhGCoS.[saga]
2021/05/26(水) 17:27:32.20 ID:4ALhnZmdO
闇市「……ちなみに、私の動機は【喉】でした」
九十九「の、喉……!?」
闇市「おそらく……コロシアイが起きなければ、私の喉は潰されてしまうのでしょう」
闇市「……本音を言うと、とても恐ろしいです」
闇市「私は、怪談師として聴衆の前で話す事しか知りません……そして、できないでしょう……」
闇市「怪談を話せない闇市祥吾など、生きている価値はありません……」
闇市「モノクマはその辺りを知った上で、動機として提示しているのでしょう……」
九十九「闇市クン……」
九十九(闇市クンも、ボクのように怯えているんだ……大切なものが壊される事を……)
闇市「……でも、私はコロシアイをしません。喉を失う事が怖いですが、それでも、です」
闇市「短い時間ですが……私は、皆さんの事を友人だと思っています」
闇市「その友人を裏切り、怪談師として活動するなど……それこそ、価値の無いものです」
闇市「……九十九さんは、どうですか?」
九十九「……ボクは……」
九十九「……ボクも、そう思うよ」
九十九(そうだ……ボクは一体、何を考えていたんだ……!)
九十九「……正直言って、ボクは闇市クンのように、皆が友人だとは言い切れない」
九十九「ボクは今まで友達なんていなかったし……気にした事も無かったから」
九十九「……でも、だからといって、ボクのために皆が死んでしまってもいいとは……思わないよ」
九十九「……ありがとう、闇市クン。キミのおかげで、ボクは踏みとどまれたよ」
闇市「いえいえ……」
闇市「……友人のために一肌脱ぐのは、当然の事です」
九十九「……そうか……」
九十九「闇市クンは……ボクの友達だったのか……」
闇市「……その発言、何気に傷つきますよ?」
九十九「ご、ごめん……」
闇市「ふふふ……冗談ですよ……」
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