2:名無しNIPPER[saga]
2021/05/18(火) 20:24:05.49 ID:BdylDeZQ0
男(思いきって出版社に持ち込んでみたこともあった――)
編集者「ん〜……」ポリポリ
3:名無しNIPPER[saga]
2021/05/18(火) 20:25:43.27 ID:BdylDeZQ0
男(書店に寄ると……)
『作家○×の新作登場!』
男(あいつ、また新作出すのか……絶好調だな)
4:名無しNIPPER[saga]
2021/05/18(火) 20:27:08.73 ID:BdylDeZQ0
男「……」ペラペラ
男(あいつの小説を買って読んでみた)
5:名無しNIPPER[saga]
2021/05/18(火) 20:29:06.43 ID:BdylDeZQ0
男(あいつが憎い。妬ましい)
男(俺を置き去りに、プロの作家として花咲いたあいつを許せない)
男(俺の中にある決して発散されることのない黒い情念は、時間と共に蓄積され、熟成されていく)
6:名無しNIPPER[saga]
2021/05/18(火) 20:30:44.38 ID:BdylDeZQ0
男「そうだ……あいつを殺そう」
男「俺にはそうするだけの権利がある」
男「だって、能力はほぼ同等な俺とあいつが、ここまで差がついてしまうのは余りに理不尽で不公平じゃないか」
7:名無しNIPPER[saga]
2021/05/18(火) 20:32:40.42 ID:BdylDeZQ0
男(そうと決まれば、どうやって殺るか考えないとな)
男(刃物で刺す……俺は刃物の扱いに慣れてないし、武器を奪われたら返り討ちになりそうだ)
男(首を絞める……長い紐さえあればできるが、力比べになったら面倒かもしれない)
8:名無しNIPPER[saga]
2021/05/18(火) 20:34:31.87 ID:BdylDeZQ0
……
……
男(苦心して毒を入手した……)
9:名無しNIPPER[saga]
2021/05/18(火) 20:36:04.03 ID:BdylDeZQ0
駅前――
作家「よぉ〜、久しぶり!」
男「久しぶり! 悪いな、呼び出しちゃって」
10:名無しNIPPER[saga]
2021/05/18(火) 20:38:02.03 ID:BdylDeZQ0
自宅に招待する。
男「それにしても、親友がプロの作家になって俺も嬉しいよ」
作家「ありがとう」
11:名無しNIPPER[saga]
2021/05/18(火) 20:40:21.93 ID:BdylDeZQ0
作家「お前はまだ書いてるの?」
男「え、なにを?」
作家「小説」
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