52:名無しNIPPER[saga]
2021/05/16(日) 21:49:54.26 ID:emsexCaj0
このままの体勢ではタキオンが食べ辛いので、私の膝にタキオンが乗る形で食事をすることに落ち着いた。
「ふぅン…カラフルな見た目じゃないか…」
いそいそと弁当を食べようとするタキオンを尻目に、私もこの際だからお腹に物を入れようとおにぎりを手に取ると、
タキオンが動きを止めて、凄い眼でこちらを睨んできた。
「え?なに?」
「…おい。何をしている…?」
「お、おにぎりを食べようと…」
「だから栄養バランスを考えろと言っているだろう!!ちゃんとした朝ご飯を食べろ!!」
今日のタキオンの地雷が分からない…。
「でもまた作りに立つのもなぁ」
「君はその体たらくで今まで私の食生活に文句をつけてたのか?」
「ぐうの音も出ないけど…忙しくてどうもね」
「ハァ…いいか?明日から二人分の弁当を作るんだ。いいな?」
「結局私が自分で作るんだね…タキオンが心配して言ってくれるんなら、素直に従うけど」
「心配…うぅん…まあ…心配してる…」
「どうしちゃったのタキオン?」
「…まったく!君は私の弁当は苦も無く作るのになぁ!どれだけ私のことが好きなんだか!」
「やっぱり変だよ今日のタキオン…」
妙にもじもじして、頭の耳がぴょこぴょこ動いている。可愛い。
63Res/52.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20