48:名無しNIPPER[saga]
2021/05/16(日) 21:43:16.43 ID:emsexCaj0
そういえば彼女がこうして密着してくるのは珍しい。
実験でもこうして抱き着かれたことはあまりない気がする。
まあ何か理由があるんだろう。
私はタキオンごと立ち上がって、朝支度の用意をした。
「…私を無視する気かい?」
「ごめん…今日は忙しくて…」
「仕事と私とどっちが大事なんだよ…」
朝一で面倒くさいこと言われてもな…。
「タキオンのことが大事だから仕事も頑張るんだよ。ほら、引きずられたくなかったら、立ち上がって」
タキオンは二本足で床に立ち、そのまま私の真正面から抱き着いてきた。
「えぇ…」
「…」
「あの…抱き着かないと駄目?」
「…」
「うん…じゃあ…せめて後ろから抱き着いてくれないかな?このままじゃ歩けないから」
「…」
ずりずりと移動して後ろからにしてもらった。
言うこと聞いてくれるんだ…。
どうしたんだろタキオン…心配だな…あ…時間ない…やばい…。
とりあえずこのままで身支度をすることにした。
63Res/52.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20