28:名無しNIPPER[saga]
2021/05/16(日) 20:40:07.18 ID:emsexCaj0
追加の自主トレーニングの途中、脚が妙にむずがゆかった。
タキオンは苛立たし気に、脚を叩きつけるように、何度も、地面を勢いよく踏みつけた。
「タキオン」
後ろから、声がかかった。振り返ると、ルドルフがそこにいた。
「…」
タキオンがルドルフを見ると、気圧されたようにルドルフが一瞬だけ押し黙り、
その後、「…頑張っているようだな」と、続けた。
無視してタキオンがトレーニングに戻ろうとすると、
ルドルフが「…いつも、そんなトレーニングをこなしているのか?」と聞いてきた。
「…」
「随分と過酷なトレーニングをしているようだ…まるで、自分を痛めつけているようにも見える」
タキオンの頭が酷く痛んで、また吐き気がしていた。
はやく会話を終わらせたかった。
「…このことを、君のトレーナーは把握しているのか?」
「…どっちの?」
「…は」
「…どっちのトレーナーのことを今言ったんだ?」
「…」
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