15:名無しNIPPER[saga]
2021/05/16(日) 20:23:10.76 ID:emsexCaj0
一人で調べることに限界を感じたタキオンは、いろいろな伝手に協力を頼んで回った。
理事長をはじめとする学園関係者にも、便宜を図ってもらうために、頭を下げた。
皆、驚いてタキオンのことを見て、少し気の毒そうな表情を浮かべた後、出来る限りの力を貸すことを約束してくれた。
進捗は芳しくなかった。
昔から存在する病気で、にもかかわらず現在まで効果のある治療法が確立されていない。
いくつか効果があると主張されている治療法はあるが、有意な結果があるとは考えられなかった。
それでもタキオンは、可能性がどれほど小さいものでも検証を重ね、
有望な研究をしているところに連絡してまわった。
必ず治して見せる。自分にできないはずが無い。今まで、どんなに難しいこともやってのけた。
トレーナーは自分の夢に必要なのだ。まだ一緒にいてもらわないと困る。
だから、絶対に、生きていてもらわないといけない。
タキオンは寝食を忘れて、調査を続けた。
トレーニングメニューは、トレーナーとの約束だったから、最低限こなした。
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