狐娘「妾は老いることも死ぬこともないケモノじゃ」
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89: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2021/05/27(木) 02:28:57.63 ID:7H4INTzK0

サッ、ササッ

装束女「なぁに?そんじゃやっぱお前も見失ったか」スタッ

装束男「あぁ。どうやらここに境界があるらしい」

幼馴染「…何が分かったんですか」

装束男「恐らく何らかの呪(まじな)いがかかっている」

装束女「呪いってのはねお嬢ちゃん、あたしらが探してる子の使う、まぁ魔法みたいなもんね」

装束女「いいよねぇ魔法。んなことができたら欲しいものなんでも手に入れちまうよ……ねぇ?」

幼馴染「触らないで」

装束女「もぉ冷たいなあ」

装束男「方向を狂わすか、あるいはそこに辿り着けないよう意識へ干渉するか、そんなところだろう」

幼馴染「それじゃあなんで男は平気なの」

装束男「……さてな」

装束女「お前でも知らないことってあるんだ。あの子の筋金入りのストーカーの癖に」

幼馴染「………」

装束女「なぁ理由なんて分かんなくてもさ、とりあえずあいつの腕でも掴みながら歩けば中まで行けんじゃないの?もうメンドイし、手っ取り早く"お話"して案内でもさせよーよ」

幼馴染「ダメ。男には手出ししないって条件よね?」

装束女「…んふ。分かるよぉお嬢ちゃん。見つかりたくないんだろ?愛しの彼に♪」

装束女「心配しぃだねぇ。"お話"はあたしらだけでやってくるから怖がんなくていいんだよ?」

幼馴染「触るな」ギロ

装束女「おーこわ♪」



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