34: ◆Kg/mN/l4wC1M
2021/03/19(金) 12:29:02.58 ID:wEzeH4cQ0
「──い、いつも応援しています!」
「ウフフ、ありがとう。お姉さんも頑張るわね♪」
彼女が伸ばした手を、僕はそっと両手で握った。
彼女の手は柔らかかった。
僕が目線を戻すと、彼女の顔がすぐ目の前にあって、ちょっぴり気恥ずかしかった。
僕は準備していた内容を彼女と話した。
やりたいことを見つけて、ある大学を志望したこと。
受験当日の朝に『水中キャンディ』を聞いていたこと。
そして、志望していた大学に合格したこと。
「僕は今まで、貴方からたくさんの勇気を貰いました。
──本当にありがとうございました」
僕は、彼女の手を握ったままで、頭を下げた。
顔に熱が上っていくのを感じる。
ともすれば何かが溢れそうになるけれど、それを何とか押しとどめた。
僕が顔を上げると、そこで彼女と目が合った。
優しい目だった。
彼女のその瞳は、真っすぐ僕の目を見つめていた。
彼女の息遣いが聞こえてきそうだった。
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