【安価】先生「落ちこぼれクラスの立て直し」【コンマ】
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◆g3cnboAJf5Qo
[saga]
2021/03/16(火) 10:29:19.86 ID:3YpTBBVHO
渡来「分かった。その挑戦受けよう」
ミコト「ほう」
渡来「前も後ろも地獄だ。なら前に進んで地獄に落ちる事にしよう」
……天国から救いの手が差し伸べられるかもしれないのは前に進む方だ。
なら、そっちに向かうだけだ。
ミコト「いい度胸だな。そこまでして教師という役職に拘りたいか」
ミコト(ここまで教師に執着する理由。大方予想はつくが────)
ミコト(まぁいい。それは俺が勝利してから聞き出すとしよう)
ミコト(俺のつまらない憶測より、面白い背景がある可能性が万が一にもあるならその可能性に賭けようじゃないか)
ミコト「決まりだ。ならばこちらからゲームの内容を提示しよう」
ミコト「そうだな……ならば謎解きゲームといこうか」
渡来「謎解き?」
ミコト「あぁなに。簡単なルールだ。俺が指示した場所へ向かい最終的に指定した場所に辿り着けたらお前の勝ちだ」
本当にそれだけなのか?今度は単純すぎて疑ってしまう。
渡来「それに俺が勝てばお前は出席するのか?」
ミコト「『出席してくれるのか』の間違いだろ? 謙譲しろ」
ミコト「まぁ考えておく。とだけ言っておこう」
渡来「それだと俺に不利すぎないか」
ミコト「最初にも言ったはずだ。俺に出席する気は無い」
ミコト「今は、な」
ミコト「お前が謎を解いていく中で俺をその気にさせてくれたら出席してやってもいい」
渡来「その気にさせる? どうやって?」
ただ謎を解くだけでその気に出来るとは到底思えない。
ミコト「少しは自分で考えたらどうだ?教職者として生徒に教わるなんて恥ずかしくないのか」
ミコト「その足りない脳みそでじっくり考えて熟成させろ」
……いちいち癪に障る言い方をするが、ここで挑発には乗らない。
渡来「……あぁ。そうするとしよう」
ミコト「今日中に指令書を送ってやる。俺の退学までに辿り着けるかな果たして」
またしても不敵な笑みを浮かべるミコト。
どんな謎がくるかは知らないが、一秒たりとも気を抜けないのは確かだ。
そう心に刻んで、俺はその笑みを背にして部屋を出た。
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