51:名無しNIPPER[saga]
2021/02/28(日) 10:23:46.46 ID:j5Vg4AXZO
***
一ヶ月くらいは経っただろうか。
日付なんて記録していなかったけど、
おそらくだいたいそんなもん。
その頃になると、僕は彼女の家にちょくちょく泊まるようになっていた。
邪な勘ぐりはしないでくれよ。
どうせ朝には集合するんだから、
いちいち自宅に帰るのも面倒ってだけだ。
いつも彼女は自分の部屋で、
僕はリビングのソファで寝ていた。
寝込みを襲いに部屋に忍び込む?
ああ、そんな発想もあるにはあったさ。
だけど、僕のチキンっぷりを舐めないでほしい。
そんなことをして関係が破綻したら、
いったい明日からどうするってんだ?
正直に認めよう。
僕は彼女に依存し始めていた。
もう一人でいると心細く感じるくらいには。
一向に生き物の気配がしないこの世界の中で、
手を引いてくれる、彼女の存在だけが、
僕にとって確かなものになってたんだ。
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