22: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/02/18(木) 15:41:58.20 ID:vD0rqF300
凛「たぶんイタズラ電話か、あれだよ。この辺り大使館が多いからその関係じゃないかな」
加蓮「そうなの?」
凛「カメルーンとかガボンとかアンゴラとかの大使館」
23: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/02/18(木) 15:42:40.04 ID:vD0rqF300
渋谷父「ところで、アンゴラがどうしたって?」
凛「うん。ほら、近くに大使館があるじゃない。それで間違い電話とかかかってくるのかな、って」
渋谷父「間違い電話?」
24: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/02/18(木) 15:43:13.17 ID:vD0rqF300
渋谷父「アンゴラも、今は平和になったし」
奈緒(今は、ってどういうことだよ……)
加蓮(昔はどうだったの……)
25: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/02/18(木) 15:43:46.27 ID:vD0rqF300
渋谷父「ん? どうした?」
渋谷母「ちょーっと、こっちへ来てくれるかしら」
渋谷父「なんだい?」
26: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/02/18(木) 15:45:42.85 ID:vD0rqF300
奈緒「……凛」
凛「? なに?」
加蓮「お父さんとお母さん、元傭兵らしいって言ってたよね?」
27: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/02/18(木) 15:46:17.74 ID:vD0rqF300
加蓮「あれは傭兵だった人の会話だよ。っていうか、話の端々から感じるでしょ?」
凛「やっぱりそうなのかな? 私にとっては、普段のお父さんとお母さんだから、あんまりわからなくて」
奈緒「あ、そうか。凛にとっては、これが普通なのか」
28: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/02/18(木) 15:46:58.94 ID:vD0rqF300
奈緒「ん?」
加蓮「なに?」
凛「お父さんもお母さんも、私には知られたくないっていう思いがあって、必死に隠そうとしているみたいだから、私も気づかないフリを続けようと思うんだ」
29: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/02/18(木) 15:47:35.64 ID:vD0rqF300
渋谷母「ごめんなさいね、お客さんをほったらかして」
奈緒「いやいや、気にしないでください」
30: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/02/18(木) 15:48:06.62 ID:vD0rqF300
渋谷父「あれは……荒廃し、血と硝煙にまみれた戦場でもしっかりと空に向かって、凛と咲いていたあの花……」
渋谷母「あの花を2人で見ながら、この内戦が終わったら傭兵をやめて帰国して花屋をやろうって言ってくれたのよね……私の手を取って」
奈緒(戦場って言っちゃってますけど、お父さん……)
31: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/02/18(木) 15:48:36.14 ID:vD0rqF300
渋谷母「さあさあ、それじゃあ夕食の準備をしようかしら」
凛「うん、お願い」
奈緒「あ、あたし手伝います」
32: ◆hhWakiPNok[saga]
2021/02/18(木) 15:49:19.37 ID:vD0rqF300
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