【安価・コンマ】あなたは異世界に呼ばれるようですよ
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88:名無しNIPPER[sage]
2021/02/16(火) 11:39:05.80 ID:VRyoZwswO
マンドラゴラ「ッ!!」ブンッ!

女勇者(速――ッ!?)

女勇者「ゴフッ!?」バギッ!


マンドラゴラのしなる腕が私の腹部に叩き込まれた。

装備も何もしていないボディへの一撃は、覚悟していた以上の衝撃だった。

視界がグラつく。血の混じった吐瀉物を撒き散らしながら、私の体は後ろへ吹き飛んだ。

地面を派手に転がる。広場の外に落ちそうになる直前で、私の体は動きをとめた。

勇者として鍛えていなければ、今の一撃で内臓が破裂し体中の骨が砕かれていただろう。


女勇者「カッ、カヒュッ……!」ピクピク


意思に反して体が痙攣する。しかし指一本動かせない。


女勇者(こんな……こんな、あっさり……!)


悔しかった。

勇者としての鍛錬を怠ったことなどない。いつも死に物狂いで剣を振るってきた。

でも、その剣を失っただけで、こんな……。

私自身は、こんなに弱かったというの?


マンドラゴラ「……」


マンドラゴラが近づいてくる。

このまま、殺されてしまうのか?

淫魔に遊ばれ、仲間とも会えずに、惨めな思いをしたまま……?


女勇者(ふざ、けるな……!)


マンドラゴラの窪んだ双眸をめいっぱい睨みつけながら、私は立ち上がった。

膝ががくがくと震えている。マンドラゴラはそんな私の様子をじっと見つめている。

舐めているのか、こいつも……!


女勇者「うおおおおおおおぉぉぉ!!」


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