サトシ「ママが……倒れた!?」
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14: ◆EWEMYNRbD6
2021/02/06(土) 03:13:56.18 ID:gHZWRUmO0
マサト『でも僕は、この研究に意義を感じているよ』


マサト『何年も伝えられている物語を誰かが研究していて、僕はそれらを整理して他の情報も用いて更に発展して、新しい発見をするんだ』


マサト『人類がかつて知らなかったことを発見する。もしくは今はもう知られていないことを発掘する。これらに勝る喜びは無いよ』


サトシ「あー、難しくてよくわからないがそういうものなのか」


マサト『僕はそう思う。僕が消えても、僕の成果は消えないし、後世の人がそれを参照して何かの役に立つかもしれないんだ』


マサト『僕のジラーチ研究が後世にまで残り、誰かがその情報をもとにジラーチについて何か発見できたらいいと思ってる』


マサト『それに、もしジラーチがまた人と出会うことになったとき、ジラーチとのコミュニケーションに僕の研究が間接的にでも役に立ってくれたら……』


マサト『その瞬間、1000年越しに僕はジラーチに再会できるような気すらするんだ……』


サトシ「マサト……」


マサト『ごめん、語りすぎたね。僕なんてまだ何の結果も出せていない学生なのに』


サトシ「いや。聞けてよかったよ」


サトシ「そこまで考えていたなんてな……。頑張れよ!」


マサト『ありがとう、サトシ!』


サトシ「ところでハルカはいるか? もしよければ話したいんだが」


マサト『姉は結婚して家から出たよ。ここにはいないけど……ってか結婚式呼ばなかったっけ?』


サトシ「えっ知らなかった」


サトシ(カスミもそうだが、俺に連絡くらいしてもいいよな)


サトシ(あとどうでもいいけど、ハルカのことは「お姉ちゃん」じゃなくて「姉」って言ってるのか。何か成長を感じるな)


マサト『最近はあまりコンテストに出てないけど、たまに審査員とかやってるね。全盛期は過ぎたけど未だにホウエンでの知名度は高い方だと思うよ』


サトシ「そうか。元気ならいいんだ。よろしく伝えてくれ」


マサト『うん。サトシも元気でね』


サトシ「急な連絡すまなかったな。今日はありがとう」


サトシは通信を切った。


サトシ(マサト、こんなにしっかりしているのに不安を感じているのか。俺とは次元が違う)


サトシ(でも、元気そうでよかった。ハルカもまあ多分元気なんだろう。……あ、ハルカの連絡先聞いとけばよかった)


サトシ(それにしても、研究者になって後世の役に立つというのが喜びか。やってることは特殊だが、これも確かに社会に貢献している)


サトシ(オーキド博士も研究者だよな。博士だし。博士にも何か職業について聞いてみようかな……)


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