【モバマスSS】まゆ「大切な日を、大切な人と」
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59: ◆bL5b7ovQmQ[saga]
2021/02/14(日) 23:16:16.59 ID:q3m1PlvQ0
そうして私はこれまで以上に、プロデューサーさんのために頑張りました。
瞼を閉じるたびに、二度と会えないあなたを思い浮かべて。
瞼を開けるたびに、どこかで見ているあなたを探して。
1日が過ぎれば、心の中のあなたに語りかける。
60: ◆bL5b7ovQmQ[saga]
2021/02/14(日) 23:22:22.33 ID:q3m1PlvQ0
そのはずだったんです。だけど実際に再会してしまうと、どこも違わないはずなのに、
何かが違うような、気持ちの悪い感情を抱きました。それで気づいてしまったんです。
私は、思い出の中のプロデューサーさんと時を重ねているつもりだったのに、
いつの間にか、私の中にしかいない新たなプロデューサーさんを生み出していたことに。
61: ◆bL5b7ovQmQ[saga]
2021/02/16(火) 23:34:33.71 ID:RXzrGcDR0
まゆ「あと15分くらいでできますから」
P「はーい」
まゆ「....」ショリショリ
62: ◆bL5b7ovQmQ[saga]
2021/02/16(火) 23:35:12.92 ID:RXzrGcDR0
P「....」パク
P「....」モグモグ
まゆ「....」ジー
63: ◆bL5b7ovQmQ[saga]
2021/02/16(火) 23:35:54.84 ID:RXzrGcDR0
P「なんかまゆの誕生日だってのに、俺が祝われてるみたいで悪いな」
まゆ「昔から復活祭というものがありますし」
P「それはまた違うが」
64: ◆bL5b7ovQmQ[saga]
2021/02/16(火) 23:36:38.82 ID:RXzrGcDR0
P「....表情はお祝いって感じじゃないな」
まゆ「!」
まゆ「これは、違いますよ....」エヘ
65: ◆bL5b7ovQmQ[saga]
2021/02/16(火) 23:37:27.19 ID:RXzrGcDR0
まゆ「プロデューサーさんだとわかってからは、絶対に思っていません....」
P「....悪い」
まゆ「....いえ」
66: ◆bL5b7ovQmQ[saga]
2021/02/16(火) 23:38:12.45 ID:RXzrGcDR0
まゆ「....プロデューサーさんが帰ってきたとわかった時」
まゆ「....すごくうれしかった」
まゆ「....でも、能天気に喜べたのは最初のうちだけでした」
67: ◆bL5b7ovQmQ[saga]
2021/02/16(火) 23:38:56.14 ID:RXzrGcDR0
まゆ「亡くなったことを静かに受け入れて」
まゆ「自覚のないまま、あなたを」
まゆ「思い出の中だけの存在にしてしまっていたこと」
68: ◆bL5b7ovQmQ[saga]
2021/02/16(火) 23:40:37.28 ID:RXzrGcDR0
P「....まゆが苦しんでるのは、結局俺のせいでもあるよ」
まゆ「....違います」
P「違わない」
69: ◆bL5b7ovQmQ[saga]
2021/02/16(火) 23:41:14.96 ID:RXzrGcDR0
まゆ「....プロデューサーさんはそうやって、まゆの欲しい言葉しかかけてくれません」
P「別に媚びへつらってるわけじゃない」
P「俺が伝えたい言葉を、自分で選んで発してるだけだ」
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