【モバマスSS】まゆ「大切な日を、大切な人と」
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52: ◆bL5b7ovQmQ[saga]
2021/02/14(日) 18:40:04.65 ID:q3m1PlvQ0
ちひろ「....そんなこと、私が聞きたいです」グッ
P「....?」
ちひろ「....なんでPさんが戻ってきたとかなんとか」
53: ◆bL5b7ovQmQ[saga]
2021/02/14(日) 18:40:45.50 ID:q3m1PlvQ0
常識では考えられない、理解できない事象が起こっているのだから、
私の選択が正しいのかは、誰にもわかるはずがない。
それでも彼女の、佐久間まゆの1年間を見てきた私による、
これくらいの肩入れならば、神様は許してくれないだろうか。
54: ◆bL5b7ovQmQ[saga]
2021/02/14(日) 23:11:19.57 ID:q3m1PlvQ0
ガチャリ
まゆ「お待たせしました」
P「お疲れ、どうだった?」
55: ◆bL5b7ovQmQ[saga]
2021/02/14(日) 23:12:07.36 ID:q3m1PlvQ0
まゆ「それは大丈夫なんですか?」
P「うーん、俺もそう思ったんだけどな」
P「あった方が便利だから持ってけって」
56: ◆bL5b7ovQmQ[saga]
2021/02/14(日) 23:12:50.35 ID:q3m1PlvQ0
まゆ「....それなら」
まゆ「ご飯、食べませんか」
P「飯?そういやもうそんな時間か」
57: ◆bL5b7ovQmQ[saga]
2021/02/14(日) 23:13:20.02 ID:q3m1PlvQ0
P「....」
まゆ「....」
まゆ「....こうしてプロデューサーさんに運転をしてもらうの」
58: ◆bL5b7ovQmQ[saga]
2021/02/14(日) 23:14:19.13 ID:q3m1PlvQ0
プロデューサーさんの背中を見ながら会話をするのは、1年ぶり。
こうすれば前のように話せていたので、お仕事に行く前、正面に座って顔を見つめながら話したのは失敗でした。
時間が経つにつれて緊張は解け、今までのように戻れたつもりでいましたが、
どうしても身体のどこかは強張っていて、気が付いたら手をぎゅっと握りしめているんです。
59: ◆bL5b7ovQmQ[saga]
2021/02/14(日) 23:16:16.59 ID:q3m1PlvQ0
そうして私はこれまで以上に、プロデューサーさんのために頑張りました。
瞼を閉じるたびに、二度と会えないあなたを思い浮かべて。
瞼を開けるたびに、どこかで見ているあなたを探して。
1日が過ぎれば、心の中のあなたに語りかける。
60: ◆bL5b7ovQmQ[saga]
2021/02/14(日) 23:22:22.33 ID:q3m1PlvQ0
そのはずだったんです。だけど実際に再会してしまうと、どこも違わないはずなのに、
何かが違うような、気持ちの悪い感情を抱きました。それで気づいてしまったんです。
私は、思い出の中のプロデューサーさんと時を重ねているつもりだったのに、
いつの間にか、私の中にしかいない新たなプロデューサーさんを生み出していたことに。
61: ◆bL5b7ovQmQ[saga]
2021/02/16(火) 23:34:33.71 ID:RXzrGcDR0
まゆ「あと15分くらいでできますから」
P「はーい」
まゆ「....」ショリショリ
62: ◆bL5b7ovQmQ[saga]
2021/02/16(火) 23:35:12.92 ID:RXzrGcDR0
P「....」パク
P「....」モグモグ
まゆ「....」ジー
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