美波・奏「二人だけの、秘密の夜明け」-SS速報VIP

美波・奏「二人だけの、秘密の夜明け」

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56: ◆7P/ioTJZG.[saga]
2021/02/03(水) 01:16:24.34 ID:yib00ICx0

ﾌﾟｼｭｰｯ

奏「到着したわ。長旅、お疲れ様」

57: ◆7P/ioTJZG.[saga]
2021/02/03(水) 01:16:53.32 ID:yib00ICx0

奏「学校で学んだ時から興味があったの。日本最北端の地ってどんな場所なんだろう、って」

奏「そしてこの場所から見える朝日は、どんな景色なんだろう、って」

以下略 AAS

58: ◆7P/ioTJZG.[saga]
2021/02/03(水) 01:17:58.12 ID:yib00ICx0

ｻﾞｧｰｯ…… ｻﾞｧｰｯ……

奏「……今日は三日月ね」

以下略 AAS

59: ◆7P/ioTJZG.[saga]
2021/02/03(水) 01:18:41.64 ID:yib00ICx0

奏「ここまで付き合ってくれてありがとう。満足度はいかがかしら」

美波「ええっ、満足度なんて、そんな……」

以下略 AAS

60: ◆7P/ioTJZG.[saga]
2021/02/03(水) 08:01:54.61 ID:yib00ICx0

美波「私は、ずっと独りだったんです」

美波「中学の時に、みんなに嫌われることはすごく苦しいことなんだって気付かされて。もうあんな思いはしたくない。そう考えたら、いつの間にか人と関わる
ことが怖くなってしまいました」

以下略 AAS

61: ◆7P/ioTJZG.[saga]
2021/02/03(水) 08:02:25.37 ID:yib00ICx0

奏「……よくなければ、こんな場所まで連れ出したりしないわ」

美波「ふふっ。ありがとうございます」

以下略 AAS

62: ◆7P/ioTJZG.[saga]
2021/02/03(水) 08:02:54.11 ID:yib00ICx0

美波「そしたらいつの間にか、いろいろと失くしていたんです。自分は何をやりたいのか、何に向いているのか、何をすれば満足できるのか……」

美波「道に迷った時は、『何となく』と感じた方へ進んできました。でもいつまでもそんな方法を選んでいてはダメで、それも頭の片隅ではわかっていたはずなんですけど……」

以下略 AAS

63: ◆7P/ioTJZG.[saga]
2021/02/03(水) 08:03:19.32 ID:yib00ICx0

美波「でも、こうして奏さんと過ごせて、せめて最後くらいは自分に正直に生きたかった……って願いは叶った気がします。この旅が、すごく楽しかったから」

美波「奏さん、本当にありがとうございました」

以下略 AAS

64: ◆7P/ioTJZG.[saga]
2021/02/03(水) 08:03:47.37 ID:yib00ICx0

奏「こうして夜更けに水面を見つめながら、何度も飛び降りることを考えていたわ。……中学の頃までは」

美波「……中学の、頃……」

以下略 AAS

65: ◆7P/ioTJZG.[saga]
2021/02/03(水) 08:04:22.56 ID:yib00ICx0

奏「……今思い返しても、かなり執拗な手口だったわ。スカートを切られる、靴に画鋲を入れられる、名前も知らない男子とあらぬ噂を立てられる……なんて」

美波「……!!」

以下略 AAS

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