【咲-Saki-】京太郎「たのしい宮永一家」【微安価】
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86: ◆copBIXhjP6[saga]
2021/02/02(火) 19:00:30.85 ID:CvXBc3+J0
【数十分後】


――― 『宮永邸』 玄関前


京太郎「ふぅ、着きましたよ」

界「.....『京太郎君』。ちょっといいか」

京太郎「なんですか、お義父さん」

俺は彼のことをそう呼んだ。
特に深い理由があってのことじゃなくて、ちょっと真面目な話だって言いたいだけだ。

界「君は立派な父親だ。仕事だけじゃなくて家のことだってこなしてる」

界「それに、ちゃんと明の『親』をできてると思う」

界「俺は家事なんか咲につい任せちまってたし、何より咲に親らしいことをしてやれなかった」

界「愛と仲直りしてからは色々と頑張ってはみたが......まぁ、咲も照も社会人だったしな。時既に遅しってやつだ」

界「若い頃の俺が目の前に居たら、君の爪の垢を煎じて飲ませてやりたいくらいさ」

京太郎「はあ。ありがとうございます」

界「明だってそうだ。母親も居なくて大変だろうに、立派に育ってくれた」

界「本当にいい子だよ」

そこまで言うと、俺は口を噤んで窓の外を見遣った。
照れ隠しのようでもあったし、嫌なモノとの対面を前に一瞬躊躇ったようでもあった。自分でもよくわからない。


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