【咲-Saki-】京太郎「たのしい宮永一家」【微安価】
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80: ◆copBIXhjP6[saga]
2021/02/02(火) 18:53:17.51 ID:CvXBc3+J0
【現在】


その後、メイの周りには常に誰かが付きまとっていた。
対局室を出た直後から彼女を記者が取り囲み、迎えに来た部員たちと共に控室に帰るまで誰も彼もがマイクを向ける。
そんな状況が表彰式も終わり、清澄高校が長野へ帰っていくまで続くのだ―――いや、きっと帰った後も取材はあったのだろう。
結局私は話をするどころかメイに会うことすら叶わなかった。


淡(でも今なら......誰にも邪魔されずに済む)


大丈夫、別に難しい話じゃない。もし怪しまれたら適当にお茶を濁せばいいだけだ。
誰も居ない赤信号に足止めをされたところで私はこう切り出した。

淡「ねぇメイ、ちょっと聞きたいんだけど」

明「なんですか?」

淡「メイといえばチャンタ系じゃない。伸びる時はホンローとか」

明「ま、麻雀の話ですか......」

淡「大丈夫だいじょーぶ、そんな堅苦しい話じゃないから」

チャンタは難しい役だ。必然的に愚形が多くなるので手作りは中々上手くいかないし、聴牌出来たとしても河は中張牌であからさまに染まることになるので出和了りは見込めない。
しかしメイは着実に、そして確実に么九牌を集めるのだ。
どんなに他家が絞ったとしても地力で和了り切ることの出来る彼女が『牌に愛された子』と見なされているのも頷ける話である。


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