【咲-Saki-】京太郎「たのしい宮永一家」【微安価】
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◆copBIXhjP6
[saga]
2021/01/21(木) 16:43:00.18 ID:VtKT70Eh0
―――― 在来線 車内
京太郎「.................ん?」
夢うつつで座席に寄りかかっていた俺は車内アナウンスに目を覚ました。
どれだけぐっすり眠りこけていたとしても、この声が耳に入るだけで一瞬で起きることができるのだから不思議なものだ。
パブロフの犬みたいなものだろうか。知らんけど。
京太郎「ふぁぁあ......そろそろ連絡しとくか」
>あと20分くらいで帰る
>おっけー。こっちはごはんの準備、もう少しかかるかも
>腹減った......飲みに誘われたけど断ってきたぜ
>当たり前だよ!お祝いなんだから、断らなかったら絶対怒るからね!
>分かってるって
俺の名前は須賀京太郎――――いや、今は宮永京太郎か。
上京したり結婚したり転職したりと色々あった俺ではあるが、今では故郷である清澄でそこそこの生活をしている。
普段なら乗るはずの誘いを丁重に断った俺は携帯電話を片手に取りつつ、真っ暗の車窓に点々と浮かぶ人明かりをぼんやりと眺めていた。
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