【咲-Saki-】京太郎「たのしい宮永一家」【微安価】
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244: ◆copBIXhjP6[sage saga]
2021/03/18(木) 00:31:15.14 ID:0NrVtQsE0
――― 喫茶店


京太郎「.........」ズズッ

京太郎「......旨いな」

淡「顔にモミジの痕付けてるくせにそんなこと言っちゃって」

京太郎「誰のせいだと思ってやがる」

弱々しいクーラーの冷気を天井のファンがゆっくり掻き混ぜているだけだが、茹だるようなアスファルトの上と比べればここは天国だ。
アイスカフェラテを吸い上げながらそんなことを思う。800円のケーキセットは既に半分以上が胃袋の中に収まっていた。

京太郎「それで、これからどうする?」

淡「せっかくだし遊んでいこうよー」

淡「ほら、ボウリング場もカラオケも雀荘もあるし」

京太郎「お前がフリー雀荘なんて行ったら地獄絵図だぞ......」

京太郎「他だって盛り上がりに欠けるんじゃないか。五人ならまだしも」

淡「そーやって文句ばっかり!」

淡「美少女とのデートってもっとテンション上がるものなんじゃないの?」

京太郎「普通『美少女』とか自分で言うか?」

京太郎「......それに、別にデートなんかじゃないだろ」プイッ

淡「つれないなー」

実を言えば、にわかに降って湧いたこの状況に私は緊張していた。
私とモモは文系でキョータローは理系。教養科目では同席することも多々あるが、そういう場合はもれなくモモも一緒である。
部室に行けばゆみ先輩がいるし、三日に一回は休みだけど洋榎先輩もいる。
キョータローと二人きりになる機会なんて春先の一件以来かもしれないのだ。

淡(あれ?......私、なんで緊張してるんだろ)

京太郎「ごちそうさまでした」


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