【咲-Saki-】京太郎「たのしい宮永一家」【微安価】
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◆copBIXhjP6
[sage saga]
2021/03/18(木) 00:28:07.04 ID:0NrVtQsE0
「はーい......」
インターフォンを鳴らすと、弱々しい返事はスピーカーからではなく壁越しに直接聞こえてきた。
ビニール袋にはスポーツドリンクとジェルシートと果物、それから数食分の食材が一杯に詰まっている。
とても両手が使える状態ではないが、だからといってこの部屋の主も身動きが取れるような体調ではないらしい。
仕方ないか。一旦荷物を地面に置いてからドアノブをひねろうとして―――
ガチャッ
ゆみ「いらっしゃい、モモ......うおっ」ガタッ
モモ「先輩!ヨロヨロじゃないっすか」
モモ「私が全部やるから先輩は寝てないとダメっすよ!」
ゆみ「しかし......」
何かしないと気が済まないらしい先輩を無理やり布団に押し込み、その間に煮物を作る。鍋に残しておけば後は温めるだけで食べられるはずだ。
先輩は眠りに落ちたわけではないようだが、一言も喋ることなく窓の外を眺めていた。
モモ「ご飯出来たっすよ。食欲が出てきたらいつでも」
モモ「ポカリも何本か冷蔵庫に入れておいたっす」
ゆみ「何から何まで申し訳ないな」
モモ「ゆみ先輩のためっすから」
ゆみ「......ありがとう」
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