【咲-Saki-】京太郎「たのしい宮永一家」【微安価】
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209: ◆copBIXhjP6[sage saga]
2021/03/11(木) 08:45:55.97 ID:xzi4dPFd0
【19歳 6月】


大学生活にも慣れ、花粉症の時期が終わり、梅雨もおおよそ半ばまで過ぎ去った初夏の季節。
新たな麻雀部は高校時代のそれと比べれば遥かに温いものだったが、そもそもこれは団体戦よりも圧倒的に個人戦へ傾倒しているインターカレッジの特徴に起因するものだ。
部活動は普段の対局練習や大会出場の調整が主な仕事で、普通は同じ大学に所属する雀士の持つ寄り合い程度の存在でしかない。
不真面目というわけではなくそういう風土、そういう風潮なのである。
あの頃の規律ある雰囲気や目的意識とかけ離れた環境にいくらかの戸惑いや不満を抱えつつも、私は講義が終わる度に足繁く部室へ通っていた。

そんな数ヶ月間のお陰だろうか、私はこの環境を取り巻くいくつかの事柄を知ることが出来た。
この建物に出入りする人物の顔ぶれは大方決まりきっていて、居を構える研究室の住人や映研の部員たちが主たる面子であるということ。
隙間風や雨漏りが酷いのは建物が古いせいで、何とか応急処置しながら当局に訴え続けるしかないということ。
それから、この部活には全然人が集まらないということだ。


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